はい、麻生です。
 何だか向こうのヘッドコーチと間違えそうだわ。
 気をつけないと、私は現役なのよ(笑)
 さて、今日は響野エンジェルスとの練習試合でした。
 うちもそうだけど、響野エンジェルスもほとんど昨年からの変更が全くないチームでした。
 そういう意味では、どれだけ力が伸びているかお互いに測る材料としては、これほどうってつけなチームはないわけです。
 まあ、うちとしては昨年1勝もしていないから、ここで勝ちたいとは思いますけどね。
 ところが前半は明らかに向こうのペースで、とにかくうちは防戦一方な展開でした。
 こっちのシュートがわずか1本しか打てないんですから。
 でもなんとか枠にはいかないようにプレッシャーをかけていたんです。終了直前までは上手くいっていました。
 でもあのプレーは…
 あの時主人さんが突破しようとしていたから、このまま突破されてはいけないと思って主人さんに詰めていきました。
 もしかしたらと思ったんでしょう、加藤さんも一緒に詰めていきました。
 でも、それを見ていた主人さんは、裏にスペースができたのを見て取って、あっさりと私たちの裏にループパスを打っていったのです。
 まさかと思って後ろを見ると、全くのフリーで高見さんがそのボールを頭でトラップしているところでした。
 ティナがなんとかゴールを防ごうと突進していましたけど、高見さんは冷静に、次のトラップでティナの右を掠めるシュートを軽く打ってきました。
 そしてゴールに吸い込まれていきました。
 後半は積極的に行こうとみんなで話してピッチにでました。
 そして最初に日向さんが思い切ってミドルシュートを打ちます。
 その姿が、とにかく積極的に行こう、と訴えているのが分かって、それから私たちも積極的に戦いました。
 でも、なかなかゴールをあげられません。
 そのうち、後半に投入した神戸さんが怪我をしてしまいます。
 結局私は後半28分に交代しました。
 とにかくあとは代わりに入る人たち、そしてこのあともゲームを戦う人たちに全てを託すしかありません。
 …でも、この交代で出た人たちが、あんな活躍をするとは。
 残り8分、石橋さんが自分でドリブル突破しながら、うまく井上さんを見つけてパスを出します。
 井上さんはそれをシュートにいきますが、それを予期していた橘さんに止められます。
 それで終わりか、と思っていたのですが。
 それをとったのは鬼澤さんでした。鬼澤さんはボールを奪うと一旦外に開いて次の攻撃の機会を窺います。
 そして次の瞬間、中央方向にバックパス。
 後ろから森下さんが走り込むのが見えました。
 森下さんは転がっていたボールをそのままダイレクトで蹴ります。
 そのボールは八重さんの頭上を越え、そのままゴールに吸い込まれました。
 凄い!
 みんな華麗なゴールに目を奪われていました。
 そして、ピッチの上でもベンチでも、歓喜の輪が広がりました。
 結局はその直後から中盤を厚くした響野エンジェルスと引き分けたのですが、あのゴールだけで充分満足しました。
 でも今度は総合1位の春日スプリングサンズ戦、とにかく頑張らないといけませんね。PR